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タイのニュース&トピックス:2023年11月後半


マイクロソフトがタイをアジアの人工知能 (AI) ハブとして利用することを計画(11月22日)
 米国のIT大手マイクロソフトは、「AI センター オブエクセレンス」を設立し、クラウドデータセンターを設置することで、タイをアジアの
人工知能 (AI) ハブとして利用することを計画している。
 タイ政府とマイクロソフトは、11月15日にサンフランシスコで開催される2023年APEC首脳会合でデジタルファースト、AI立国を追求する
覚書(MOU)に署名した。
マイクロソフトは、タイにはアジアにおけるAIハブとなる可能性があると考えて、実現するため政府との継続的な支援と協力が必要であると
述べた。
 同社は2025年までにすべてのデータセンターにおいて再生可能エネルギーを使用さする方針で、タイ政府はデータセンターに電力を供給するために再生可能エネルギーを供給する必要がある。
 また、デジタル経済社会省傘下のビッグデータ研究所と協力して、タイに 「AI センター オブエクセレンス」を設立する予定である。 この
センターは、公共部門における既存のAI プロジェクトを加速することを目的としている。

BTS Group Holdings 社が電動バイクのリース事業に参入(11月24日)
 BTS Group Holdings PCL(以下BTS)は、現在パートナーと協力して電動二輪車を開発する新事業を立ち上げる準備をしていることを
発表した。
 BTSは、バンコクのスカイトレインシステム(BTS)およびバス高速輸送システム(BRT)を運営している。環境問題の解決や公共交通
システムをより便利に利用できるようにするために、バイクタクシーを電動化する試験を行う予定である。
 同社の今回の事業展開において大手総合エネルギー会社であるバンチャックグループ傘下の新興企業であるWinnonie社と共同で
新会社を設立し、BTSスカイトレインの駅周辺でバイクタクシー運転手向けに電動バイクのリース事業に参入しようとしている。



ニトリタイランドがタイで第3店舗をオープン(11月25日)
 ニトリタイランドは、バンコク西部市場を拡大する計画の一環として、12月2日、「セントラルウエストゲート」ショッピングモールに
タイで3番目となる店舗をオープンすると発表した。
 同社はタイにおける小売事業を拡大するため、資本金2億1,000万バーツで「Nitori Retail (Thailand) Company Limited」を設立した。今年8月にタイ初となる旗艦店を「セントラルワールド」ショッピングモールにオープンし、続いて、10月にタイ最大の店舗となる
シーコンバンケー店をオープンした。
 同社は初年度においてタイに計4店舗を出店し、2024年には計10店舗を新規出店する計画である。さらに、今後5年間でタイに計25店舗を
出店する計画であり、将来的には200~300店舗までタイ国内に店舗を拡大する戦略を掲げている。
PTTオイルアンド リテール ビジネスおよびタイ航空は試験飛行における持続可能な航空燃料(SAF)の使用と将来の協力に関する覚書に署名(11月27日)
 PTTオイルアンド リテール ビジネス(PTTOR)およびタイ航空は、試験飛行における持続可能な航空燃料(SAF)の使用と将来の協力に関する覚書(MOU)に署名したと発表した。
 今回の提携は、タイ国際航空の試験飛行での持続可能な航空燃料 (SAF) の使用が含まれており、 今年12月にはプーケット空港で持続可能な航空燃料給油式が開催される。



エネルギー規制委員会が来年1月から4月までの電気代をユニット当たり4.68バーツに値上げ(11月29日)
 エネルギー規制委員会は11月29日に、来年1月から4月までの電気代を0.69バーツ値上げし、ユニット当たり4.68バーツに設定すると
発表した。
 電気代の値上げは、燃料費の高騰への対応であり、電気代に補助金を出しているタイ発電公社(Egat)の流動性を支援することを目的としている。
味の素が高齢者向け栄養補助食品である「アミノモフ」を販売(11月29日)
 味の素調味料とインスタントコーヒーの販売会社であるタイ味の素は、会社の多角化を図るため、高齢者向け栄養補助食品である
「アミノモフ」を販売したと発表した。
 タイ国家統計局によると、2022年時点でタイの人口6,500万人のうち約20%にあたる1,200万人が60歳以上となっている。この人口のうち
400万人がサルコペニア(加齢による筋肉量の減少および筋力の低下)を経験しており、日々の身体能力に悪影響を及ぼしている。2022 年のタイの健康食品サプリメント市場は300 億バーツと見込まれておりで、前年比10%の成長を遂げている。この市場では、骨、関節、食事代替製品を含む高齢者向けのサプリメントが大きな部分を占めており、市場全体の3分の1に相当する100 億バーツと見込まれている。
 新製品の「アミノモフ」は、筋肉タンパク質の合成を助ける重要なアミノ酸を配合した栄養補助食品であり、タイの高齢者のニーズに
応えることを目的としている。タイは日本国外で初めてこの製品を発売した国となる。
 同社はアミノモフの売上を来年8,000万バーツ、2030年中に8億バーツを目指そうとしている。



タイ中央銀行(BoT)が今年最終四半期のGDP成長率を3.7%と予想(11月30日)
 タイ中央銀行(以下BOT)は、個人消費と観光業による回復が続く中で、今年最終四半期の国内総生産(GDP)成長率を3.7%と予想した。
 なお、国家経済社会開発評議会(NESDC)が発表した第三四半期のGDP成長率は1.5%であった。BOTは、2023年通年のGDP成長率を2.4%と予測している。

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