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タイのニュース&トピックス:2023年10月前半


タイArcelik Hitachi Home Appliances社がタイ市場を戦略的視点で位置づけ(9月30日)
 タイArcelik Hitachi Home Appliances社の最高経営責任者(CEO)は、タイは電化製品分野で世界最大規模の生産拠点であり、タイ市場は
戦略的地域であると述べた。
 政府が将来的に賃金を引き上げる方針を打ち出す中、日立は製品の生産効率を最大化し、従業員のスキルや能力を共同で向上させることに
注力する。
 タイにおける今後の計画には、継続的な投資拡大と、世界中から多様な原材料を輸入してタイで生産するなど、新たな製品の販売が
含まれる。
 現在、タイArcelik Hitachi Home Appliances社の売上比率は、国内市場が15%、輸出が85%であり、タイは65カ国の輸出を結ぶ玄関口
となっている。同社は、日立電化製品ブランドをタイのあらゆる電化製品市場でトップ3に入れるという新たなマーケティング戦略を設定した。

サイアム クボタ コーポレーションがUbon bio Ethanol社及びKaset Inno社とキャッサバ栽培システムの開発・促進における協力に関する覚書を締結(10月1日)
 サイアム クボタ コーポレーション(以下、サイアム・クボタ)は、国内最大のキャッサバ加工品の生産・販売を行うUbon bio Ethanol社
及び農業ソリューションを提供しているKaset Inno社とキャッサバ栽培システムの開発・促進における協力に関する覚書を締結したことを明らかにした。
 今回の3社の協力は、農業システムを発展させ、タイ農民が地球温暖化の影響に対処できる準備が整うようにするために非常に有益で、
農業部門が持続的な経済を促進するための重要な基盤を築くことができる。
スレッタ・タビシン首相がタイを4年以内に高所得国へ(10月3日)
 スレッタ・タビシン首相は、2024年の予算に関する国内の政府機関の責任者に対する政策声明で、4年以内にタイの経済成長率を平均5%
とし、最低日給を2027年までに1日600バーツにすると述べた。
 最初の段階では、最低賃金は日額400バーツに引き上げられ、学士号を取得した大学卒業生の給与は月額2万5000バーツになる。賃金の上昇により政府は多くの税金を徴収できるようになるため、高所得国への移行につながるとしている。



エレクトリック・ジェネレーティング社が石油を東北部に輸送するパイプラインの運用を開始(10月5日)
 SET上場のエレクトリック・ジェネレーティング社(Egco)は、トラック輸送によって排出される二酸化炭素の量を削減する取り組みの一環として、石油を東北部に輸送するパイプラインの運用を開始した。
 中部のサラブリ県から北東部のコンケン県まで石油を輸送することで、二酸化炭素換算で年間8万トンの炭素排出量が削減されると
見込まれている。
 同社は子会社のタイ・パイプライン・ネットワーク(以下TPN)を通じてパイプラインを運営している。TPNの顧客は石油パイプラインを
使用するとカーボンクレジットも受け取ることができる。
バンチャック コーポレーションがトラック向けに液化天然ガス (LNG) の小売販売を開始(10月10日)
 SET上場のエネルギー複合企業バンチャック コーポレーションは、市場にある代替燃料、特に圧縮天然ガス (CNG) やバッテリーの制限を
利用して、トラック向けに液化天然ガス (LNG) の小売販売を開始する。
 同社は、最近チョンブリーにLNG充填所を開設し、トラック向けにLNGを販売するタイ初のLNG小売業者となったことを受けて、この計画を発表した。
 トラックの燃料にLNGを使用する場合、LNG をガスに変換するためのガス化装置(約40万バーツ)をトラックに取り付ける必要がある。
 燃料の補給時間に関しては、最新の調査結果によると、LNGは、ディーゼルと同様に、平均10分必要となる。なお、CNGは30分必要であり、バッテリー駆動のトラックは、1 回の充電に最大 90 分必要となる。
 燃料使用量に関しては、LNG を満タンにすると 1,400 ~ 1,600 km走行できる。ディーゼルエンジンの場合は 1,200 km、CNG燃料
トラックの場合は 500 km、電気トラックの場合は 300 km の走行距離である。

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