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近代都市へと発展する首都クアラルンプール


2020年までに先進国の仲間入りを目指す「マレーシア」 
 マレーシアはユーラシア大陸の最南端に位置するマレー半島南部とボルネオ島の北部が主な国土となる立憲君主国家である。人口は約2,934万人(日本の約0.23倍)、面積は32.9k㎡(日本の約0.87倍)。東南アジアの中ではシンガポール、タイ、インドネシアなどと比べるとやや馴染みの薄い国と感じる人もいるかもしれないが、近代都市として著しい発展を遂げている首都クアラルンプール、リゾート地のペナン、ランカウイ、ボルネオ、世界遺産に登録された歴史都市マラッカなどの地名は耳する機会もあるはず。また、経済面では2020年までに先進国の仲間入りを目指している国でもある。
 
クアラルンプール首都圏について 
 首都クアラルンプールはマレー半島に位置し、経済で中心的な役割を果たしている都市である。東京から飛行機で約7時間強。到着するクアラルンプール国際空港は市街地から70kmほど南にあり、セランゴール市に位置する。1998年に開港した空港で、建物のデザインもユニークである。空港内の通路は幅が広く、案内板も充実しており初めての人でも移動しやすい。因みにセランゴールは首都クアラルンプールをドーナツ状に囲む都市である。日本で言うと東京都区部への通勤層の多くが住宅を構える都下、神奈川県、埼玉県、千葉県に近い存在の都市である。
 
都心部へのアクセス 
 空港からクアラルンプールへは高速鉄道が早朝から深夜まで運行しており、運航間隔は1時間あたり3本程度、クアラルンプールのKLセントラル駅までの運行時間は約30分と利便性はかなり高い。いまや東南アジアでは当たり前かもしれないが空港内、高速鉄道内は無料Wi-Fiも利用でき、入国後はストレスフリーで移動できる。
 
 クアラルンプールの玄関口であるKLセントラル駅は高速鉄道、モノレール、LRT等の路線が集積するターミナル駅となっている。また、駅周辺は区画整理が進行しており、オフィスビル、ホテルが建ち並ぶ新しいオフィス街が形成されている。
 
 旧来からのオフィス街はKLセントラル駅からLRTまたはモノレールで10分程度北東に行ったエリアに形成されている。ペトロナスツインタワー周辺の通称「KLCC」、商業地「ブキビンタン」を含むエリアで、ビジネスマンの他に買い物客、観光客でにぎわう。

KLビジネスマンの「朝活」とは?

 以上の記述だけ読むと、クアラルンプールは鉄道網が充実し、先進国の大都市さながらの様相であるようにも思えるが、郊外にあたるセランゴールも含め依然として車社会である。現地の人の話によると、都心部のビジネスマンの多くは自動車で通勤しており、中には2時間近くかけて都心部まで通勤する層もかなりいるようである。当然朝8時台は主要道路のジャンクション付近の渋滞は激しい。遠方からの通勤層は渋滞を避けるために朝5時台に自宅を出発し、7時過ぎに職場の駐車場に到着。近隣の食堂やカフェで朝食を取るという日本とは異なる意味での「朝活」もビジネスマンのライフスタイルの1つとなっている。
 
 現在、郊外に向けてLRTの延伸工事が盛んに行われている。これらの路線の開業後は郊外居住者のライフスタイルがどのような速度で、どのように変わるのかは興味深いところである。


マレーシアの概要についてはこちら


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