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アクセス方法は? ジョホール・バル


マレー半島最南端、都市基盤整備が進む「ジョホール・バル」 
 マレーシア第二の都市ジョホール・バルはマレー半島の南端に位置するジョホール水道を挟んでシンガポールと近接する都市である。人口は約140万人のマレーシア第二の都市である。 現在、「イスカンダル・マレーシア計画」という大規模都市計画の下、都市の基盤整備が進行中で、道路交通網の整備、住宅用地・工業用地の区画整理、世界各国からの投資を呼び込んでいる。また、鉄道交通は2026年の開業を目指しているシンガポール-クアラルンプール間の高速鉄道計画において途中駅が設置される予定の他に、シンガポールのMRTがジョホール・バルに延伸する計画もあり、中長期的な発展も期待できる都市である。
 
陸路でジョホール・バルへ 
 そのようなジョホール・バルを初めて訪れたのは2012年のこと。出張するにあたりどのように行くか調べた結果、日本からはシンガポールを経由しての陸路、またはクアラルンプールで乗り継ぎとなる空路の2ルートとなったが、シンガポールから陸路でアクセスする方法を選んだ。観光ガイドやネット上にアップされている個人のブログなどを閲覧したところ「シンガポールのチャンギ空港から1時間程度でアクセス可能」などの旨が記載されているガイドブックやブログが多かったためである。

 当時のルートとしてはチャンギ空港からシンガポール市街地にある国際タクシースタンドに一般のタクシーで移動。国際タクシースタンドでシンガポールとジョホール・バルを結ぶ国際タクシーへの乗換えを行う。国際タクシーはセダンタイプで助手席に1人、後部座席に3人乗車し、運転手を除き4人の乗合いタクシーとなる。料金は1人あたり10S$。1人または1グループで40S$払えば占有することも可能とのこと。さすがに後部座席に大人男性3人が乗ると窮屈感は大きいが最短ルートなので仕方ないと思い出発。4人の中に女性がいるとゆとりのある助手席を譲るのはマナーの様であるが、後部座席に押し込まれた後は何ともうらやましかった。出発して間もなく助手席の女性が全員からパスポートを集め始め、運転手に手渡した。これはタクシーに乗ったまま出入国審査を受けるためである。
 
 国際タクシースタンドを出発して30分程度でシンガポールとジョホール・バルに掛けられた橋「コーズウェイ」に到着するものの、橋の手前から渋滞が激しくタクシーが動くペースは極端に遅くなった。他の乗客がシンガポールについての話を色々としてくれたおかげで多少は気はまぎれたものの、橋の向こう側に設置されているイミグレーションに到着するころには出発から2時間近く経過しており、陸路を選択したことをしきりに後悔した。
 
興味深いタクシーに乗ったままでのイミグレーション 
 出入国審査は高速道路の料金所の様なゲートになっており、運転手が職員に全員分のパスポートを渡し、窓を開け、車内灯をつけるとマイクで一人ずつ名前が呼ばれる。そして顔を向け手を挙げて応えるというスタイルで興味深いものであった。それを出国と入国で2回行うといよいよマレーシア入国となった。珍しい体験ができて面白かったものの、窮屈な後部座席に長時間座っていたため疲労感は大きく、チャンギ空港を夕方5時半に出てジョホール・バルの目的地に着いたのは夜9時近くになってしまった。

やはり空路がおすすめ

 数ヶ月後再び別件でジョホール・バルを訪れることになる。この時はクアラルンプールで数日間業務をこなし、夜空路でジョホール・バルに向かうルートであった。ジョホール・バルのセナイ空港は小規模な空港で、手荷物も時間が掛からずに受け取れる。利用客が少ないためタクシーの配車も手早く、市街地への道のりも渋滞など一切なくスムーズにホテルまで到着。改めて陸路でのアクセスを選択したことにしきりに後悔するのであった。


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